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野良ノ唄〜第一話〜

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まず、初めに向かったのは 人間達の住む「街」と呼ばれるところ。
狭い、暗い、路地裏。 そこには、微かな光と 歌声が漏れていました。
「キレイな歌声だなぁ」
その声に釣られ 路地裏を覗くと、そこには 一人の少女が 誰もいない観客席に向かって 唄を歌っているのが見えました。
「こんばんわ。 とても美しい唄を歌うんだね」
妖精は、歌声を 遮るように叫びます。
「あなたは、だれ?」
薄汚れたワンピースに 身を包む少女は 少し不機嫌な 表情を浮かべています
「僕はニルノラフ。 旅の妖精だよ。 君の歌 ここで聴いててもいいかな?」

妖精がそう言うと
少女は恥ずかしそうに
軽く頭を下げ
すぐにまた
唄の準備を始めたのでした。

唄芝居ニルノラフ

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とある、唄芝居の森に住む 旅の妖精。
ニルノラフ。 彼は、いつだって孤独でした。 それは別に友達がいなかったわけではありません。 独りを好んでいたのです。
自由を好んでいたのです。
「今日はどこへ行こうか」
 ニルノラフは、今宵も旅へ出掛けます。 物語を探す旅へ。感情を紡ぐ旅へ。