投稿

3月, 2019の投稿を表示しています

野良ノ唄〜第三話〜

イメージ
「それじゃ、私に名前をください」
俯きながらも 少女は勇気を出して ハッキリとそう言いました。
「いいよ。 僕の名前を半分あげる。 ノラってのは どうだろうか。」
「ノラ…ノラ。 素敵名前。 私はノラ。 ありがとうございます。 あなたが私とって 初めてのお客さんです。 どうか私の唄を 聴いていってください。」
ノラはそう言うと また あの唄を 歌いはじめたのでした。

野良ノ唄〜第二話〜

イメージ
「あっ、ところでさ 君の名前を教えてよ」
「名前、、 私に名前なんてないわ。 ずっと独りぼっちだったもの。 必要もないわ。」
少女は 溜め息混じりの声で そう呟きます。
「何を言ってるんだい? 独りぼっちなんて 僕だってそうさ。
僕だけじゃない 命あるもの みーんなそうだよ。
僕は自分で
自分の名前をつけたよ。」
「え、自分で?」
思わず少女の頰が緩みます。
「そうさ。 それに必要ならあるよ。 僕は君を唯一の
名前で呼びたいんだ。」
妖精は 屈託のない笑顔で そう言いました。